著者の佐藤悠希さんは、アドラー心理学をベースにしたコーチングスクールを経営されている方。
この本にも、アドラー心理学が引用されている箇所が時々出てくる。
本の帯に「時間が溶ける人のための救済の書」とあるけど、「時間が溶ける」とは的を射て「そのとおり」と思ってしまった。
僕はゲームはしないことにしているが、ゲームをしていると「時間が溶ける」気がする。
SNSを閲覧したり、ネットニュースを読んでいたりすると、「時間が溶ける」。

この本のベースの問いかけは、「本当はどうしたいのか」ということに尽きると思う。
つまり、自分が本当にやりたいことに時間を使っていれば、それは不毛な時間ではなくなる、ということだと思う。
それが主体性ということだと思う。
誰もが「本当はどうしたいのか」ということが分かっているとは限らないから、自分の解像度を上げる努力も必要だ。
全てが思いどおりにはならないから、多様性を認めて、自分がどうしたら良いかを考えることも必要だ。
章立ては5つ。
最初の第1章が「不毛な時間をゼロにする「3種の問い」」である。
第2章は「不毛な努力をゼロにする」、第3章「不毛な習慣をゼロにする」、第4章「不毛な付き合いをゼロにする」と続く。
最後の第5章が「不毛な会話をゼロにする」となっている。
僕が最も実践したいと思ったのは、第2章と第3章だろうか。
しかし、不毛な時間が本当にゼロになってしまうと、息が詰まるのではないかと思った。
無駄な時間が無いのだから、スケジュールはびっしり詰まっている状態を想像してしまう。
安心したのは、第3章にあったこの言葉。
「「サボる自分」は最強の味方」という部分だった。
常に突っ走るというのは、ブレーキが壊れている状態であって、いつかオーバーヒートしてしまう。
例えば、1週間のうちの月水金は朝活の日にして、残りの曜日は家族と朝を過ごす日と決めるなど、毎日朝活を目指さなくて良いのだというのは、正直なところほっとした。
この部分が読めただけで、この本を読んだ甲斐があったと思った。
いや、ほんとうに、救われた気がした。
毎日継続しなくてはならないと思うと、息が詰まるから。