『とっぱらう』 ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー

原題は、「MAKE TIME」だから、旧題の『時間術大全』が原題に近いかも知れない。
『時間術大全』は2019年に出版された本で、この本はその新装版ということだ。
大胆な改題かも知れないけれど、内容を表していると思う。

この本に書かれている時間術は、次の4つのステップによる。
ステップ1は、「ハイライト」と呼ばれているが、その日の最重要事項を選ぶこと。
ステップ2は集中を表す「レーザー」と呼ばれ、気を散らすものをとっぱらうこと。
ステップ3は集中してエネルギーを消費した後で「チャージ」するための方法。
ステップ4は「チューニング」と呼ばれ、調整・改善のステップである。

「チューニング」を除く各ステップで使える戦術が87個紹介されている。
「ハイライト」に関する戦術は、「なるほど、なるほど」と思いつつ読んでいたし、実践してみたいと思うものも多々あったが、「レーザー」に関する戦術は実践する自信が無いものが多かった。

たとえば、iPhoneからメールやニュース、SNS、ストリーミングなど気を散らすアプリを削除してしまったり、フェイスブックやSNSは使ったらいちいちログアウトしたりする戦術が書かれていて、これは無理だなと思ってしまった。
ただし、全ての戦術を実行する必要はなくて、自分に合ったものを選べば良いとされているのだけれど。

確かにiPhoneから新着を告げる通知が発せられると、そちらに気を取られてしまう。
Apple Watchなら、なおさらだ。
スマートフォンだけでなく、会社のPCでも同様で、せっかく集中して作業をしようとしても、Teamsの通知に気を取られ、思わず中身を見たりするとグループ向けの発言だったりする。
メールも気になってチェックしていると、集中を妨げられてしまう。
メールの余計なCCには、正直いらいらしてしまう方だ。

なかなか実行できそうにないと思うけれど、なるほど気を散らすものを極力とっぱらうのは、時間を効果的に使うという意味で、絶対必要なことだと思える。
87の戦術のうち半分は集中のための戦術である。

集中力は1日の中で限られているものだと思う。
それ以上に集中力を発揮しようとするなら、消費してしまった集中力エネルギーを補充してやる必要がある。
それが「チャージ」に関する戦術である。

これに関しては、これまでも他の本で読んだことがあるようなものが多かった。
歩いたり、運動したりすること、食事や断食に関すること、カフェインに関すること、睡眠など、いろいろある。
煮詰まったら短い散歩をしたり、仕事中だとできないが仮眠を取ることも必要だと思う。

読んでみてぜひ取り入れようと思ったのは、毎日のハイライトを決めて集中することだ。
集中のためには、iPhoneやApple Watchの通知は極力オフにすること、身のまわりは極力整理整頓しておくこと、疲れたら休憩を取ることなども実践して試してみたい。
やったことに関する振り返りは大事だ。
寝る前には、チューニングをして明日はもっと良い日にしたい。
これを繰り返せば、確かに今よりもずっと時間を有効活用できそうだ。

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