余命宣告を受けたわけでもなく、体調に不安があるわけじゃないけれど、「遺言書」なるものを書いてみた。
身辺を整えておくことの一環ということで、残された家族が困らないための支度をするつもりで。
実際に母が亡くなった時に父の代わりにいろいろと手続をした経験があるけれど、母が整理をきちんとしていたので、あまり困らなかった。それを見習おうと思ったのだった。
「遺言書」って難しいのかなと思っていたし、面倒ではあったのだけど、やってみるとそれほど面倒ではなかった。
財産が沢山あると大変なんだろうけど、そうでもないから意外と簡単だった気がする。
自筆証書遺言書というのは、自分で書いた遺言書なのだけど、それを自宅に保管していると紛失したり、我が家では考えられないが改ざんされたりする可能性がある。
それを予め法務局で預かってくれるのが、自筆証書遺言書保管制度だ。
予め形式が適合しているかどうかをチェックしてくれて、原本と画像データを長期間適正に管理してくれる。
自宅に保管していた遺言書は家庭裁判所で検認してもらう必要があるけれど、それも不要ということだ。
しかも保管料は3,900円という手頃な価格なので、他の手段よりは利用しやすい。
じゃあどうすれば良いかは、この冊子に書いてある。

同じ内容が法務省のサイトにあって、ガイドブックのPDFをダウンロードできる。
簡単に手順とその内容を説明すると、こんな感じ。
- 自筆の遺言書を書く。
全部自筆でなくても良いが、その場合は全てのページに自筆の署名と捺印が必要となる。書き方の例は、サイトやガイドブックに記載されていて、それを参考にすれば良い。
それでもわからない場合は、ネット検索すればそれらしいものが沢山出てくる。
上下左右の余白が決められているので、それさえ気を付けると、指定された形式は満たすことができる。 - 保管申請書をつくる。
遺言書を書き終えたら、申請書をダウンロードしてAdobe Acrobatで開くと、各項目の内容を記入できるようになっている。
間違えないように慎重に入力したが、申請書の方は法務局で訂正しても支障は無かった。 - 申請の予約をする。
法務局に出向く必要があるので、所管の法務局(支局)を検索して、予約を取る。
意外と空いてなくて、数日先なら予約できた。 - 申請に行く。
当日になったら必要書類や身分証明書を持って出向く。
遺言書、申請書、住民票と身分証明書が必須。
料金は3,900円(収入印紙)だが、これは書類のチェックをしてもらった後で、法務局内で購入すれば良い。
ちなみに予約時刻から1時間20分もかかるようなことだったが、実際には30分程度で終了した。
要件を満たしていたらあまり時間がかからないようだ。
そんなわけで無事に遺言書の保管がされ、保管証をゲットした。
住所など申請内容に変更があった場合は、郵送でも良いので変更の届出が必要となる。
遺言書の内容を変更する場合は、撤回して再度保管申請をすることになるらしい。
遺言書を書いたら、何だか気持ちがすっきりした。
きっと気になっていたんだろうから、それがすっきり無くなって、余白ができたようだ。
何だか無性に買い物をしたくなった。
いろいろ見たが、特別欲しいものはなく、結局また本屋さんで本を3冊買ってしまったのだった。