著者の佐野雅代さんは、裁判所で書記官をされていた方。
現在は「音から言葉の力を伸ばす英語発音指導士」をされているそうだ。
どちらも「言葉」に関する仕事なんだろう。
この本は、用紙の真ん中に縦に1本線を引くというとてもシンプルなメモ術の紹介の本だ。
線の左側には事実や他の人の意見などを書く。
右側は、自分の考えや思いを書く、というのが佐野さんのメモ術の基本だ。
いろいろな場面でのメモが紹介されている。
どれも真ん中の1本線を中心にして左右に分けられ、左と右に分けられていることは変わらない。
目的に応じて、事実と自分の考えのようなパターンで左右に分けて記述されている。

会議でのメモやミーティングの事前準備のメモ、ミーティングのメモなど、いろいろなパターンが紹介されている。
最も興味を持った「学びを言葉にするメモの基本型」は、左にセミナーの内容を書き、右にはセミナーに臨んだ目的やセミナーで思ったことを書く。
私の場合は、セミナーの内容をメモすることに留まることが多い。
自分の考えや思いは、滅多に書いたことが無い。
自分の考えを書くことによって、学びが自分のものになる気がする。
その他にも、プレゼンや話し方を学ぶためのメモの書き方だとか、英語の勉強、レポートのまとめ、仕事の問題解決とかいろいろな場面で活用できる。
要するに思考は書き出すことによって、初めて自分の考えとして認識されるのではないかと思う。
映画の感想などにも使っているようで、これなら本を読んで学びを自分のものにする場合にも活用できそうだ。
アイデア出しにも、苛々の解消にも。
要するに書くことの効用は高いのだ。
それを用紙の真ん中に1本の線を引くことで、構造化して自分のものとしているのだろう。
さっそく真似してみたいと思った。
でも、ちょっと問題が。
サイズ的には多分A4くらいの用紙が良さそうなのだけど、持ち歩くには大きい気がする。
A5が好きなのだけど、それだと半分にした時にスペースが狭くなってしまう。
実はここで立ち止まってしまっている。
どっちを優先するかだ。
好きなサイズか、実用的なサイズか。
やっぱり、好きなサイズの方を取ろうと思う。