『ちゃんと読むための本』奥野宣之
今月の7冊目(2024年:108冊/累計:1,933冊)
本や雑誌、新聞、ネットなどの膨大な文章の中の読まなくても良いものをカットして、読みたいものだけをちゃんと読むための方法が書かれている本。
新しい年を迎えようとしている時期にこの本を読んでみようと思ったのは、これまでと違った読み方をしたいと思っていたからだけど、ぴったりマッチしてくれた感じだ。
冒頭に最初の習慣改善のための5つの約束が書かれている。
ちゃんと読むための5つの約束というわけだ。
一つ目は、「ちゃんと寝よう」ということ。
確かに睡眠不足では本を読み始めると眠くなってしまい、集中力に欠ける。
二つ目が、「まずは毎日5分だけ」ということ。
休日にまとめて読むのではなく、毎日読むことが望ましい。
三つ目が、「少しだけ背伸びを」ということ。
身に覚えがあると言うか、確かにいろんなものを読みたいという気持ちはある。
四つ目が、「もっと紙と親しむ」ということ。
私も電子書籍よりも紙の本が好きだし、読んだ気がする。
最後の五つ目は、「無理して読まない」ということ。
私の場合はほぼ最初から順番に、飛ばさずに読んでいる。
退屈だと思っても、何とか最後まで意地でも読んでやるー、となっている。
本文は序章から第5章までの6つのパートに分かれる。
序章は読むことの重要性を語っている。
第1章は、読むための生活習慣について。
筋肉量のキープのためウォーキングを推奨している。
読むことと関係するのかと思うかもしれないが、読むのにも体力が必要だし、健康体でこそちゃんと読むことができるのだと納得した。
スマホとかプッシュ型情報は遮断して読書に集中したい。
やっぱり、国語辞典とか英語の辞書とか、ちゃんと読むためには必要だと思った。
とても参考になる習慣が多かったのは、この章が一番だったかもしれない。
第2章は、背伸びしてみるための習慣について書かれている。
新聞や雑誌の読み方や書籍へのアプローチの仕方、図書館の利用など。
さっそく取り入れようと思ったことがいくつか。
まずは新聞を読むこと。毎日じゃなく土曜日版のみ。
そして月刊誌を読むことと合わせて二つはさっそくやってみた。
まだ読んではいないけれど。
第3章と第4章は、著者が推奨する読み方について。
まず「ざっと読む」ブラウジングで全体を把握し、読まなくても良いものをカットする。
そして残った「ちゃんと読む」ものをしっかり読むというリーディングをする。
小説以外にはぜひこのやり方を取り入れたい。
さっそく購読している『PRESIDENT』を取り出して、読まない記事のタイトルに印をつけてみた。
著者は破って捨てているようだけど、両面あるし、基本的に「破る」行為はあまり好きじゃない。
部分的には自分なりのアレンジをしようと思うが、ぜひこのやり方をマスターしたい。
最後の第5章は、「活用」の習慣。
切り抜きノートが推奨されているが、これも私には合わないかもしれないと思った。
新聞や雑誌はありかなあと思うが、後で読み返すことができない気がする。
著者の場合はかなり厳選しているようだが、両面に必要な記事があったりしたらコピーを取るのかなとか、細かいところが気になる。
私の場合は、紹介されていた「名言コレクション」の方が合っている気がする。
要するに気になった文章や内容をメモするのが良いかなと思った。
試してみて改良していけば良いと思っている。
全体としては、これまでの読み方を変えていくのに非常に役立ちそうだと思う本だった。
ぜひいろいろ試してみて、自分なりの方法へアレンジしていきたい。
それと、この文章の最初に書いた、今月の何冊目とかいう番号は来年からは止めることにした。
ちゃんと読むことを優先したいし、読書は数や量ではないから。