『イシューからはじめよ』安宅和人
今月の2冊目(2024年:103冊/累計:1,928冊)
「イシュー(issue)」とは、発行とか発行物という意味と論点や争点という意味がある。
この本の「イシュー」は、後者の方だ。
価値ある課題と言ったら良いだろうか、本当に解くべき問題ということだろう。
要するにいろいろある課題の中でも、それを解決したことによって大きな価値があるものを選べということだ。
「イシュー」そのものを見極めることから始める。
「よいイシュー」の条件とは、本質的な選択肢であり、深い仮説があること、答えを出せることの3つだそうだ。
この辺りから、ちょっと難しくなってきたのが正直なところだ。
次のステップは、イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てること。
イシュー分析の仕方として、イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる。
さらにストーリーを絵コンテにしていく。
絵コンテとは、分析イメージをデザインしていくこと。
分析イメージとは、個々のグラフや図表のイメージのことだ。
こういう部分は、読んでいてどうにも難しかった。
ざっくり言うと、重要課題を見つけ、その解決法を考える。
重要課題がなぜ重要課題なのかを論理的に説明できるようにして、解決法についても客観的根拠に基づくものを提案する、そういうプロセスを書いた本ではないか。
仕事上で具体的な事例に当たった時、この本を再読して、仕事に活用すればもっと深く理解できるのではないかと思う。
その機会が来るまで、しばらく待っていようかなと思う。
英治出版 2018年12月7日