『「好き」を言語化する技術』三宅香帆

『「好き」を言語化する技術』三宅香帆

今月の8冊目(2024年:101冊/累計:1,926冊)

この本を読んで良かったと思った理由を3つあげてみよう。
一つ目は、本を読んだり、映画を観たりして、「すごく感動した」と思うのだけどうまく言葉がでてこない、というのは何度も実感していることだったこと。
二つ目は、感想は自分だけの「感情」が一番大切だということを知ることができたこと。
三つ目が、書き終わったら修正する癖をつける、ということを思い出させてくれたこと。

敢えて三つだけ挙げるとすれば、こんなところだろう。
そして敢えて一言で言うなら、「好き」ということを表現する喜びを思い出せてくれたこと。

好きとか、嬉しいとか、楽しいとか、面白いとか、そういう感情を表現できたら素晴らしいと思う。
それが自己満足にとどまらず、誰かに伝わるならば、なお素晴らしいことだし、この上なく嬉しいのではないか。
飛躍するかもしれないけれど、30年近く前にブログを書き始めた頃の気持ちを思い出せた気がする。
初心を思い出せた本だったと思う。

文章とか、話とかで、「推し」を伝える技術的なことも書かれている。
なるほどと思ったが、ざっくり言うなら、基本的には相手の立場に立つという姿勢が大事なんだろう。
興味が無いことについて、長々と聞かされてもうんざりしてしまうが、ちょっとした配慮によって相手に興味を持たせる技術があるようだ。
プレゼンテーションの技術と言うよりも、もっと簡単なちょっとしたことだ。
文章も工夫が必要だと言うことだけど、たしかにちょっとした工夫で文章はがらっと変わるものだろう。

楽しく、興味深く読めて、そして実用的な本として、ベストセラーになっていることは納得感があった。
まだこのブログには、応用できていないと思われるのだけど…。

ディスカバー携書 2024年7月31日

春風 裕

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