『ムダがなくなり、すべてがうまくいく 本当の時間術』望月俊孝
今月の6冊目(2024年:89冊/累計:1,914冊)
時間術に関する36のヒントと、その根拠となるエビデンス、論文や実験結果などが解説されている本。
エビデンスがきちんと書かれているところが、これまで読んだ時間術との違いだろうか。
これまで読んだ時間術には、確かにエビデンス的なことも合わせて書かれているものもあったが、一つ一つていねいにエビデンスが語られているものはほとんど無かったように思う。
「時間術」というタイトルだけど、やっぱり時間をコントロールしようという内容ではない。
コントロールしようとしているのは、行動である。
これまで時間術のいろんな本を読んできたが、限られた時間にどう行動するかが鍵だと思う。
無計画にだらだらと過ごせば、時間をムダにしたんじゃないかと後悔する。
予めやろうと思っていたことができたら、とても嬉しい。
要するに時間をどうするかではなく、どう行動するかが鍵なんだろう。
この本も限られた時間にどう行動するかという本だった。
予め計画を立てて実行するのと、無計画に実行するのとどっちが良い結果ができたか、実験結果によりどちらが良いかを説明している。
物事は一面だけでは良し悪しを判断できないし、人によっても違うし、見方によっても違ってくる。
そういうことを踏まえて読んで、これは自分に合っていると思ったら、実行してみるのが良いだろう。
とりあえず、実践してみたいと思うことが多かったのは、第2章の計画の立て方に関する部分だった。
ひとつひとつは当たり前のようなことだ。
当たり前のようなことができない場合も多々あるので、当たり前のことを当たり前のように実行できるのが良いのだろう。
すばる舎 2024年10月23日